2007年8月3日から5日にかけ、「鉄分補給」に行ってきました。
今回は3月に路線延長となった大阪モノレールの新線区間制圧と餘部鉄橋見学、そしてキハ181の最後の"牙城"と言われる特急はまかぜ乗車を目的とし、その他はその場で適当に…という実にお気楽な行程の旅となりました。
3日の朝は早朝の南武線でスタートし、まずは川崎へ。そして西へ下る時には定番となっている「ながら」折返しの普通列車を捕まえ、リクライニングシートでじっくり体力を蓄え(睡眠をとって)静岡まで進みます。
静岡からは焼津、浜松、豊橋、岐阜、大垣と乗り継ぎと途中下車を繰り返し、米原には何と15時過ぎに到着。かつてのように"本気で"乗りつぶしをしていた時には考えられない緩やかペースで、これも「乗りつぶしの呪縛」から解かれたお陰なのかと自ら感心してしまいます(^^;。
この後は新快速で真っ直ぐ大阪へ…というつもりでしたが、特急はまかぜを捕まえるにはまだ早すぎるということで、途中の石山で下車して京阪石坂線と京津線に乗ることに決めました。
石山で下車し、何度となく歩き慣れた通路を歩いて石坂線改札を通過。ホームに降りるとまもなく電車が入線。久しぶりの石坂線の電車はいつものようにまったりゆったりの速度で琵琶湖のほとりを進んでいきます。
浜大津では乗り継ぎがうまく行き、2分で京都市役所行きに接続。スーパーカーの異名を取る800形電車は、急勾配、急カーブ続きの逢坂山を軽快に走り抜けて行きます。
山科で京阪電車と別れ、再び新快速に乗り込みます。夕方ラッシュが近づいてきたせいか先程に比べて混雑が激しくなり、大阪に着く頃には通路に人がびっしり…という状態になっていました。
大阪駅についてからは入線の時間まで駅構内をふらついて時間調整。発車10分前にホームへと戻り、入線を待ちます。
18時ちょうどの新快速を見送るといよいよ目的の列車が独特のエンジン音を奏で入線してきました。開扉と同時に乗車し、発車を待ちます。
18時06分、列車はしびれるような唸りを上げて出発。昨今のディーゼルカーとは異なり恐ろしく加速は悪いものの、一度スピードが乗り出すと安定した乗り心地となり何とも気持ち良いです(^^)。そして速度上昇とともに独特のエンジン音が車内に響き渡り、古き良き時代の国鉄特急に思いをはせながら車窓を楽しみます。
姫路で方向転換をして播但線に突入。線路条件が悪い路線にも関わらずなかなか良い速度で走り、さすがは特急という印象を受けます。
和田山からは山陰本線に。さらに線路条件が悪くなってきて、どことなく元気のない走りになってきました。それでも餘部鉄橋では「銀河鉄道のような雰囲気(知人のコメントより)」を堪能。何とも言えない幸せな気分に浸るうちに終点の鳥取に到着。大阪を出てから4時間20分という長丁場だったものの、最後まで飽きることはありませんでした。

列車を降りた後は宿に直行。明日朝からの闘いに備え、日付が変わる前に床につきました…。
4日は5時40分に起床。パッと身支度を整え、チェックアウトします。
駅構内のマクドで朝ご飯を食べ、6時57分発の普通列車でまずは浜坂を目指します。
のどかな沿線風景とはミスマッチなキハ121に揺られること50分で浜坂に到着。20分ほどの待ち時間を経て、おなじみののキハ47に揺られ、いよいよ今回一番の目玉「餘部鉄橋」を目指します。
浜坂を発って15分程で餘部に到着。ホームに降り立ち、列車の進行方向を見ると目の前にあの餘部鉄橋の姿が…。地図などで距離が近いということはわかっていたのですが、実際にホームへ降り立つとここまで近いのかと驚かされます。
列車を見送った後、撮影名所の"お立ち台"に上がり列車の到着を待ちます。
すぐそばで撮影場所談義に花を咲かせている人たちをよそ目に(^^;周囲の風景を眺めつつ待っていると、ふと遠くから汽笛が聞こえてきました。そろそろと思いカメラを構えると、ついに列車がトンネルを抜けて橋の上に出てきました。すかさずシャッターを落とし、まもなく姿を消してしまうこの風景をしっかりと記録しました。

撮影後は橋の下にある集落へと向かいます。決してにぎやかという訳ではないですが、何ともいえない独特の雰囲気があり、それこそ一泊してのんびりしたらさぞかし良いだろうなぁと思ったほどでした。
集落を抜けた後は近くにあった神社で、この後の旅の安全を祈り(ちなみに鈴を鳴らした時に私にとって最強の"天敵"が頭上から落ちてきて死ぬほどビックリしたというとんでもないオチもありました(^^;)、今度はかつて列車が転落した事故現場へと向かいます。
事故現場には地蔵菩薩が立てられ、その当時の事故のことが簡単に触れられています。もうかれこれ20数年も前の話ですが、落ちた列車が有名な「ジョイフルトレイン」だったこと、そしてその現場が鉄道の名所であったこともあり、今でもそのことを鮮明に覚えています。
結局その時のことが引き金になって掛け替えという話になった訳ですが、何故その時未然に事故を防げなかったのかということを考えると、何とも切ない気分になります。
亡くなられた方の冥福を祈ってその場を離れた後は、香住行きバスが来るまで橋のすぐそばにある喫茶店で一休みします。
アイスティを飲みながら外の様子を見ていると観光バスでやってきた団体さんたちが、先程までの私と同様橋の周辺をぐるぐると歩き回っていました。やはりまもなくなくなるという話を聞きつけて、どこかの旅行帰りに立ち寄っているのかもしれませんね。
バスの時間が迫ってきたところで休息を終え、バス停へと向かいます。先程の"お立ち台"を見上げるとカメラの砲列がはっきりとわかり、朝早めに来たことが正解だったということを実感させられました。
定刻になり、香住駅行きのバスが到着。初乗りとなる全但バスは期待していた古いバスではなく、こぎれいなキュービックだったのでちょっとガックリ(^^;。とはいえのんびりした雰囲気は都会の路線バスとは異なり、周囲ののどかな風景とあいまって楽しいものがあります。
15分程で香住駅に到着。目的の列車到着まで40分近くあるので、待合室でのんびりしながらこの後の行程を考えます。
当初は山陰線で真っ直ぐ京都に向かうつもりでしたが、昨日大阪モノレールに乗らなかったこともあるので大幅に予定を修正。福知山から宝塚へ抜け、阪急宝塚線の蛍池からモノレールに乗ることにしました。
10時56分の城崎温泉行き列車で再び列車の旅を再開。ここもおなじみのキハ47で、ボックスシートに身をゆだねてのんびりと風景を眺めます。
城崎温泉からは電車が走る区間となり、乗り換えたの列車は113系。ここから線路状態も格段に良くなり、速度もグンと上昇します。しかし列車本数が増えてきたため、各駅ごとに交換待ちが発生。しかも対向列車の遅れがあったようで、徐々に停車時間が延びていきます。
何となく不完全な気持ちになりかけた頃に福知山に到着。乗り継ぎ列車まで時間があるので、駅構内にある「王将」で昼食を取ります。
13時56分に福知山線篠山口行きが出発。部活の遠征帰りらしい中学生?の集団に巻き込まれ、車内はとんでもないくらいの大混雑。マナーの悪い輩もいてムカムカしていたものの、そのうちいなくなるだろうと思い我慢をして過ごします。その思いが通じたのか、終点間近になるとそのほとんどが下車して落ち着きを取り戻しました(^^)。
篠山口ではわずかの時間で大阪行きに乗り継ぎ。幸い同じホームだったので、あっさりと乗り換えができました。
221系の転換クロスに座り、しばし休息。かつて@niftyのオフ会で訪れたことのある武田尾、生瀬を通過するとまもなく宝塚に到着。ここで阪急線に乗り換えです。
15時58分発の急行に乗って20分ほどで蛍池に到着。ここでも乗り換えがスムーズにできたお陰で、万博記念公園までさほど時間をかけずにたどり着きました。
ここからは今回の旅の第二の目的である乗りつぶしです。阪大病院前を過ぎると新線区間に突入。開発中の空き地が目立つ中をゆったりまったりと走っていくと、6分程で終点の彩都西に到着。駅前にバスの乗り入れがないことを確認し、1本後の万博記念公園行きに乗車して彩都西を後にします。
万博記念公園から南茨木へ抜けた後、阪急京都線に乗って一路宿のある烏丸を目指します。茨木市で特急を捕まえるとあっという間に京都市内に突入。そして烏丸に到着しました。
駅から徒歩数分のところにある宿に荷物を預けた後は、京都在住の友人と一献。今回もおいしいラーメン屋を紹介していただいた上に、おいしいお酒と楽しいお話で盛り上がり、京都の夜は更けてゆきました…。
5日は7時半に起床。朝食を食べてからチェックアウトし、まずは「京都へ来た時の定番」である八坂神社詣でに行きます。
参拝後は今回の旅の三つ目の目的である「赤川橋梁」の見学へ向かうことにします。
京阪四条から京阪特急の2階席に座り、ちょっと贅沢な気分を味わいつつ京橋を目指します。
京橋からは「赤バス」に乗り換えます。バスは駅を出ると廃線跡とおぼしき物件のそばや普通のバスなら走らないような狭い道など、実に面白い場所ばかり走っていきます。しかしあまりにグルグル回っていたために自分がどこにいるのか見当が付かなくなり、目的地の桜宮高校についた時には何だか訳のわからない状態になっていました(^^;。
ひとまず少し落ち着いて方向感覚を取り戻し、いよいよ赤川鉄橋とご対面となります。団地を通り抜け、淀川の土手に上がると目的の橋が目に入りました。一度河原に降りて橋をくぐり、再び土手に上ると赤川橋梁の入口にたどり着きます。
何枚か写真を撮った後、橋に足を踏み入れます。鉄道橋を渡るのは福知山線廃線歩き以来ではあるものの、こちらは一般の人を通行させることを目的としているため結構しっかりした「木道」で安定感があります。とはいえ、川の中程ではちょっと強い風が吹いていて、帽子が飛ばされそうな間隔もあり、台風の時などはかなりおっかないのだろうなぁと思ってしまいました。

歩き始めて数分で対岸にたどり着き、赤川鉄橋訪問は無事終了。次ここへ来る時は電車の中から様子を見ることになるのかな、と思いながらその場を離れました。
その後は鉄橋近くの東淡路一丁目バス停から大阪駅行きバスを捕まえ、市内中心部に向かいます。まだ昼前ということもあるので、途中天六でバスを降りて堺筋線に乗って南へ下ってみることにしました。
ガラガラの天下茶屋行き電車に揺られて10分で恵美須町に到着。ここで下車して、阪堺電車に乗ることにしました。
通天閣が見えるホームへと入り、しばらく周辺を眺めて待っているとこぎれいな電車が入線。前よりの座席に座り、のんびりとした雰囲気を楽しみます。
途中の住吉で下車し、今度は天王寺方面へ乗り換えます。時刻表を見て住吉方面からのホームへ移動しようとしたところ放送が流れ、我孫子道方面からのホームへと方向転換。そしてまもなく「雲電車」塗装の501形が入線。満50歳を迎えているにも関わらずパッと見の痛みが少なく、大事に使われていることがよくわかります。
途中で乗客をぼちぼち増やしながら電車はのんびりと進み、約20分で天王寺駅前に到着。
そろそろお昼も近づいてきたので、御堂筋線に乗ってなんばへ移動します。
なんばに着いて定番の「金竜ラーメン」へと向かいます。時間がよかったのかあまり混んでおらず、すぐに食べることができました。いつも通りに具をしっかり乗せ、汗をかきながら食します。
しっかりお腹を満たし、ふたたびなんば駅へと戻ります。時間を見るとまだ京都駅に戻るには早かったので、千日前線で野田阪神を目指します。
野田阪神で阪神電車に乗り換えて、ここからはまっすぐに梅田へと向かいます。梅田到着後はいっそ阪急でも…と思ったものの、ひとまず素直にJRに乗って京都を目指します。
京都到着後はお土産を購入し、駅構内でお茶休憩。そして15時39分発の東京行きひかりで帰京の途に着き、3日間におよぶのんびり乗り歩きの旅は無事終了となりました。
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