幕末と市電三昧の函館
2002年夏、学生時代の友人と久しぶりに「幕末旅」に出ることになりました。今回は数年ぶりの北海道、それも幕末最後の戦争「箱館戦争」の舞台となった函館を目的地に選びました。
8月31日夕方に上野駅を出発した「北斗星3号」は定刻18時34分に函館駅に到着。以前訪れた時にはまだ残っていた連絡船へのデッキもきれいに撤去され、ずいぶん様子が変わっていました。しかも改札口には見覚えのある改札機(^^;があったりして、思わず時の流れを感じます。
駅そばのコンビニで朝食を調達し、駅待合室で手早く食べて早速出発。まずは新撰組副長、土方歳三最期の地に立ち寄ります。ここは今回の旅では絶対はずせない場所として友人共々決めていた場所で、歳三殿に敬意を表するために(笑)朝一番の訪問としました。案内板に従って歩いていくと市の施設に到着。その施設の中に歳三殿最期の地の碑がありました。ここで友人と記念撮影をし、歳三殿の遺影に手を合わせて再び旅に戻ります。
駅前から市電に揺られて、次は五稜郭を目指します。ここも幕末に関係ある史跡なので楽しみにしていました。繁華街の真ん中にある電停で電車を降りて歩くこと10分強で公園に到着。特にすごい施設があるわけではないものの、比較的しっかりした城跡で、いろいろ考えて作ったのだなぁと思わされる部分があちこちに見えました。公園内をうろうろするうちに博物館を発見したので、早速立ち寄ります。偶然箱館戦争の特別展が開かれていたため、2人揃ってじっくりと時間をかけての見学となりました。
お土産屋を冷やかした後、討議の結果トラピスチヌ修道院に行くことにしました。五稜郭電停のバス停に行き、修道院近くに行くバスを探すと少し前に出発したようで、路線図を眺めて再検討。とりあえず湯の川まで行くことにしました。
湯の川からはバスに乗り換え。どれに乗ればよいのやらと考えていると、親切な年配のご夫婦がバスの系統を教えてくれて大助かり(^^)。まもなくそのバスが来たので、お礼を言って乗り込みました。
最寄りと教えられた団地の中の停留所でバスを降り、案内板に従って山を登っていくと修道院に到着。開放的で明るい雰囲気の施設内を一通り見学をします。見学後は施設の目の前で売っていたソフトクリームを食べ一服(^^ゞ。ここで作戦会議を行い、湯の川温泉の公衆浴場で一風呂浴びることにしました。

一番最寄りのトラピスチヌ入口のバス停から市内方面へのバスに乗り、無事湯の川温泉に到着。地図で見つけた公衆浴場「日の出湯」に立ち寄ります。塩分が固まって白っぽくなっている湯船に入ると体中が痛くなるような熱いお湯でビックリ! 入る前に地元のおっちゃん達が「入れたらたいしたもんだ」と言っていたのですが、身をもってこの言葉を噛み締めました(^^;;;。
湯上がりで一服した後、市バス(今市バスはこの1路線だけとのこと)に揺られて函館駅へと戻ります。朝市近くの食堂で塩ラーメンを食べながら次の作戦を練り、碧血碑(幕府軍の墓)を詣でることにしました。
市電に揺られて谷地頭に行き、市営浴場のきれいな建物を遠目に見ながら山を登ってきます。案内板によればたいした距離ではなかったものの、きつい勾配のせいかなかなか距離が縮まらず、途中から草むした階段になったので「本当に着くのか?」という不安に駆られましたが、無事碧血碑に到着。早速手を合わせ、幕軍の霊を慰めます。

碧血碑を後にして、再び山を下っていきます。途中で函館八幡宮に詣でて、函館山ロープウェイ乗り場近くの護国神社に参拝。境内の隅の方にある官軍の墓地に立ち寄り、幕軍同様己の正義に身を投じ戦った志士に手を合わせます。
神社を後にし、坂道を下って宝来町電停にたどり着くと16時近く。夜の函館山登山に備えて一旦宿に戻り、しばしの休憩をします。
17時半過ぎに宿を出発し、函館駅前のバスターミナルに行きます。ここから登山バスに乗って函館山登頂を目指します。ここで偶然道内を放浪している友人と合流し、ここから3人での旅となります。
バスで山頂にたどり着くとなんと一面が霧で麓が全く見えないという事態になってました(;_;)。幸い日没までは時間があるので、奇跡を信じて待つことにします。そのうち風の流れで眺めが良くなり、間欠的ではあるものの無事「100万ドルの夜景」との対面を果たしました\(^o^)/。

無事夜景との対面を果たし、ロープウェイで下山。市電でベイエリア近辺まで移動し、函館西波止場にあるビアレストラン「はこだて海鮮倶楽部」で飲み会を催します。函館名物のイカソーメンなどに舌鼓を打ちながら、旅の話や歴史の話に花が咲き、楽しいひとときを過ごしました。
だいぶ盛り上がったものの、途中合流した友人はこの日の夜行列車で札幌を目指すそうなので、列車に間に合うような時間でお開きに。その後は市電の乗り、函館駅そばの宿へと戻り、友人をお見送りして初日の行程を終了しました。

そして翌日。夜遅かった割には比較的早い時間に目が覚め、9時頃には宿を出発することができました。まずは駅近くの棒二森屋バス停から高龍寺行きのバスに乗ります。
20分ほどで終点の高龍寺に到着。停留所の名前にもなった高龍寺に参拝した後、外人墓地に立ち寄ります。横浜などに比べて小さな所ですが、やはり目の前には海が見えるなど、明るく開放感のある雰囲気なのが印象的でした。
その後先ほど乗ってきたバスに乗り、元町界隈に戻ります。路線図を見て確認した停留所の名前が間違っていたらしく、1つ先の停留所まで連れて行かれるという失敗をしましたが(^^;、徒歩行軍で何とかリカバリーします。まずはイギリス領事館に立ち寄り、明治時代の函館についての勉強をします。
続いて少し山の上にある元町公会堂を見学。今ではとても作ることのできない、何とも豪華な作りに驚かされました。
見学を終えて、建物の前でチラシを配っていたソフトクリーム屋に立ち寄り、「山川牧場のソフトクリーム」というものを食べます。何とも濃厚な味で、徒歩行軍での疲れを癒してくれます(^^)。
そんなうちに鉄分が欲しくなってきたので(笑)、麓へ降りて市電に乗ります。何と運が良いことに、元都電7000形だった1000形がやってきました。しっかり車内にもかつての車番が書かれている他、随所に都電時代の名残が見えるので、つい目を皿のようにして観察してしまいます(^^;。
終点の函館どつく前に到着後一服し、再び電車に乗って市役所前まで戻ります。

電車を降りてからは昨日の夜も訪れた赤レンガの倉庫街へ行き、「はこだてビール」のお店でお昼ご飯にします。ランチタイムメニューのイカスミオムライスを注文すると、何ともでかいオムライスが登場(^^;。かなりの量だったようで、食べ終わった時にはお腹一杯状態でした(^^;。
食後は久しぶりの市営谷地頭温泉へ行こうという話になり、また市電に揺られて谷地頭まで向かいます。私自身はこの温泉には2度訪れているのですが、まだ建物が古い時代だったので、新しい建物になってからは初入浴となります(^^ゞ。施設はまるっきり変わってしまったものの、あの茶褐色のお湯はあの当時のままで、体の心から暖まってきます(^^)。
温泉から出て休憩室で冷たい飲み物を飲んでまったりするうちに、そろそろ空港に向かわなくてはいけない時間になりました。市電で函館駅へ戻り、空港方面のバスに乗り換えます。ここでまた作戦会議を行い、まだ少々の余裕があるという見解にたっしたので普通の路線バスを利用し、空港を目指すことにしました(^^;;;。そしてやってきたのは冷房の付いていない古参車で、懐かしい三方シートに身を委ねます。そして窓から飛び込んでくる風を浴びながら、市内の風景を眺めて空港までのひとときを楽しみます。
40分ほどで函館空港に到着。これで今回の行程はすべて無事終了となりました。あとは羽田行きの飛行機に乗って帰京の途に着くだけ。日程的には短かったものの、なかなか濃い内容になり、大満足の旅でした。
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